■母親対象基礎保健トレーニング■

母親対象の基礎保健トレーニングは、家庭生活や育児についての基礎的な保健情報を伝達することを目指しています。参加型の形式で、3日間で行なう形式を取っています。これまでに19回実施し、合計316人が修了しました。

1日目のプログラム
08:30・・・・・・会場の教会に集合
08:30-09:00・・・お茶の時間−チャイ(ミルクティ)を飲みます。
09:00-09:15・・・開講式−お祈りで始まり、地域のリーダーから励ましの言葉がかけられます。
09:15-10:45・・・時間目:母子保健・家族計画−導入の講義の後、グループワーク、発表、質疑応答と続きます。
10:45-11:00・・・休憩−乳幼児を連れてきた参加者は、授乳におしめの交換に大忙し。
11:15-13:00・・・2時間目:栄養−1時間目と同じ流れで進みます。
13:00-14:00・・・お昼休み
14:00-15:00・・・3時間目:実習−ORS(経口補水液。下痢で脱水症状になったときに水分を補給する液)を、煮沸した水と塩と砂糖を混ぜて作ります。
15:00・・・・・・終了  2日目は、水と衛生、一般的な病気を扱います。実習では、乳幼児の体重測定と家庭での浄水方法を取り上げています。3日目は、住居と環境衛生、性感染症を扱い、閉講式をもってコースは終わります。

質問のいろいろ  取り上げるテーマの中では、特に母子保健、家族計画、一般的な病気、そして性感染症について多くの質問が上がります。 「どうして、歯の生え始めた乳児はよく下痢をするの?」
「マラリアを伝染する蚊は、どう見分けるの?」
「妊婦は、胎児の情緒不安定を避けるために怒ったり泣いたりしてはいけないから、葬儀には参列してはいけないと聞いたけれど、本当なの?」
 このように、病気の原因・予防と具体的な対応の方法、地域での言い伝えの真偽などに関するものも少なくありません。また、「夫は非協力的だ! 家族計画は妻だけでは実践できない!」という率直なコメントも聞かれます。

その後の活動  トレーニング終了後には、フォローアップとして参加者の家庭を訪問して聞き取り調査を行なうとともに、復習コース(1日)を実施しています。また、トレーニング参加者によって地域の保健や栄養の問題に取り組むための保健グループ活動が行なわれるよう、働きかけもしています。