経済不況のさなか ナイロビ市内に噴水が出現! 1999年6月[第7号]より

最近ケニアでは、 
最近ケニアでは、コレラ、腸チフスの流行、Army Wormと呼ばれる害虫(アワヨトウの幼虫)の大発生による農作物への被害、干ばつの心配、治安の悪化、経済不振など暗いニュースばかり目に付きます。 経済不振は、CanDoが支援する奨学生の保護者との会議のため、ルーベンスラムを訪れたときにも実感しました。私にとっては1年半ぶりの訪問で、最初にスラムが拡大されていることに驚かされました。以前はただ道や原っぱだったところにもトタンの小屋が立ち並び、面積的に広がったのはもちろん、密度もかなり高くなったという感じがしました。同スラムは工業地帯のすぐ近くにあります。工場の中には閉鎖されたものや大幅に人員を削減したところなども多く、奨学生の保護者達の収入に大きな影響を与えていました。今年初めにCanDoと保護者の間で決められた学費の保護者負担分が支払えなくなり、CanDoに追加の援助を求められることも予想されます。あと二年で奨学生も全て高校を卒業できる予定なので、CanDoとしても保護者とともにがんばっていきたいという思いです。

最近、唯一の明るい話題(?)


としては、先月末に「東部・南部アフリカ共同市場(COMESA)」の首脳会議及び貿易博覧会が21か国の代表を招いて華やかに行なわれました。 会場となったナイロビのケニヤッタ国際会議場の周辺では、厳戒体制が敷かれ、たくさんいたストリート・チルドレン(路上で暮らす子どもたち)はいなくなりました。緊急に道路が修復され、街路樹や花が植えられ、歩道が整備され、メインストリートの交差点には何と500万ケニアシリング(約1200万円)をかけて作られた噴水が出現し、ナイロビ市民を驚かせました

現在ではCOMESAも終わり、
先日は大規模なデモで警官隊と衝突騒ぎがあり、ストリートチルドレンはどこからか戻り、ナイロビは普段の顔に戻りつつあります。でも、噴水の勢いは予想外?にまだ衰えていません。

★新スタッフ紹介★
みょうじょう てつや 5月からナイロビ事務所に派遣。ケニア、ルワンダでNGO活動の経験があります。





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