アフリカ・ケニアの状況
開発の波から取り残されてきたといわれるアフリカにも、世界経済の影響は及んでいます。
経済的に比較的優位を占めるケニアでは、負の部分も大きい状況です。
首都ナイロビと東部州ムインギ県
人口2,870万人のうち、首都ナイロビには210万人が住み、およそ半数がスラムに住んでいると推定されています。衛生面をはじめ生活は厳しいのですが、村からの働き盛りの人々の流入は止まりません。
多くの人たちが出て行った東部州ムインギ県では、頻繁に干ばつの被害も受けて、土地がやせていくなど環境の問題は深刻です。また、5歳未満児の半数近くが栄養不良であること、小学校に入学した児童で、卒業まで在籍できるのは3分の1、と子どもたちは困難な状況に置かれています。
ヌー郡、ムイ郡
中でも貧しいヌー郡、ムイ郡で行なった調査で、学校建設費や教科書代は保護者の負担となるため、ほとんどの子どもが教科書を持たず、学習意欲が低いことがわかりました。
また、木の下や、壁が崩れ落ちそうな仮設の教室で行なわれている授業が見られました。
そのような状況の中で、子どもの教育を真剣に考えている人たちがいました。