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ナイロビだより [第40号]市内のムンギキと台所のねずみ騒動
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教育専門家  中村 由輝

キバキ大統領が就任したのは、2002年12月30日。今年の12月、大統領選挙と国会議員選挙が予定されています。

総選挙の年、ナイロビ事務所にはいつも緊張感が走ります。その理由は、選挙に絡んでケニア国内の治安状況が悪化することが多かったからです。でも、前回の総選挙以来、状況は変わりつつあるようです。「命を懸けた政治」から、「数の政治」へと変わったのでしょうか、表立った政争による治安の悪化は、今のところそれほど心配ないようです。

そんな状況の中、ナイロビ事務所では、大きな騒動が二つありました。一つは、ムンギキと呼ばれる集団による事件が市内で数多く起きたことです。

ムンギキは、ケニアのマフィアのような存在で、その規模は100万人とも言われていて、政治家との関係も取りざたされています。ムンギキを取り締まろうとする政府の方針に抵抗するように、お金の取立てを拒否したマタトゥ業者や取締りの警官が、ムンギキの犠牲になる事件が多発しました。事件に巻き込まれて命を落とした市民も、多数にのぼりました。

8月に入り、事件の発生を聞かなくなった頃、ムンギキの指導者が逮捕されたとのニュースを耳にしました。今のところ落ち着きを見せていますが、問題は根本的に解決したのでしょうか。不安は消えません。

もう一つは、平和な騒動。台所にねずみが住み着いていたことです。

みんなが大事に食べているエジプト産短粒米を餌に、ひっそりと台所で暮らしていた様子。騒動の発端は、時折する物音や影に悪い予感がして、お米を片付けたことです。餌を奪われたねずみが、夜な夜な暗躍し、果物やパンや粉をかじるだけでなく、ドアに通路を作る工事まで取り掛かかり始めてしまいました。

台所にある食料を徹底的にしまい、住処になっていそうな場所の掃除を始めたとき、ねずみとの遭遇。丸々と太ったねずみは、住処を追われて冷蔵庫の下に隠れてしまいました。ねずみを退治するための作戦として、猫を借りてくる案やネズミ捕りを買いに行く案にみんなが本気になり始めた頃、開け放したドアから出て行ったのか、ねずみの気配がなくなりました。

こちらも落ち着いていますが、一抹の不安が残るナイロビ事務所です。